2010年04月09日

4月BOE金融政策委員会:総選挙を控え、現状維持を継続

経済研究部 常務理事 伊藤 さゆり

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■見出し

・現状維持を継続
・続く「ハングパーラメント」の可能性、5月もBOEは様子見を継続

■introduction

イングランド銀行(BOE)は7~8日に開催した金融政策委員会(MPC)で政策金利の0.5%での据え置きと資産買い取り(量的緩和)枠の2000億ポンドでの維持を決めた。
5月は新たな「インフレ報告」の公表月となるが、見通しが大きく修正される可能性が低い一方、6日に総選挙が実施、財政政策の不透明感が強いため、市場環境の急変がなければ、政策変更もないだろう。
総選挙の争点である財政再建に対しては、景気への配慮から慎重な立場をとる与党・労働党に対して、最大野党・保守党はより積極的に歳出削減を進めようとしている。世論調査では保守党が優勢だが、労働党の盛り返しや自由民主党の支持拡大でリードは縮小しており、流動的な情勢だ。

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経済研究部   常務理事

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州の政策、国際経済・金融

経歴
  • ・ 1987年 日本興業銀行入行
    ・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
    ・ 2023年7月から現職

    ・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
    ・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
    ・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
    ・ 2017年度~ 日本EU学会理事
    ・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
    ・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
               「欧州政策パネル」メンバー
    ・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
    ・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
    ・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員

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