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- 高齢者市場開拓に向けた要点 ~ジェロントロジーの視点から
■要旨
1.高齢化は産業界にとっては新たなビジネスチャンス。60歳以上世帯の消費市場を推計すれば、2015年には72兆円(市場に占める割合は4割)、2030年には77兆円(同左、5割)が見通される。
2.「高齢者市場」はよく理解されていない。高齢者市場はない、多様なミクロ市場の集合体というのが正解。敢えて高齢者市場を区分すれば「富裕(1割):普通(8割):虚弱(1割)高齢者」の3つの市場がある。
3.それぞれ1割の市場は特徴が分りやすく市場開拓し易いが、残り8割の普通の高齢者市場は開拓余地が大きい。その8割の市場を開拓するには、(1)留意する、(2)配慮する、(3)創造する、がポイントである。
(1)⇒高齢者は「消費のプロ」であり、ほとんどの元気高齢者は高齢者扱いされることを嫌う。
(2)⇒老化、身体的感覚変化に配慮することが必要である(視覚・聴覚の変化、手先の感覚等々)
(3)⇒高齢者は基本的にモノには困っておらず、精神的な充足を求める傾向が他世代よりも強い。高齢者の声(ニーズ)に根ざした商品・サービスを新たに開発し市場を創造すること(マーケティングの本質)。事例を本文で紹介。
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生活研究部 上席研究員・ジェロントロジー推進室兼任
前田 展弘 (まえだ のぶひろ)
研究・専門分野
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)、超高齢社会・市場、QOL(Quality of Life)、ライフデザイン
03-3512-1878
- 2004年 :ニッセイ基礎研究所入社
2006~2008年度 :東京大学ジェロントロジー寄付研究部門 協力研究員
2009年度~ :東京大学高齢社会総合研究機構 客員研究員
(2022年度~ :東京大学未来ビジョン研究センター・客員研究員)
2021年度~ :慶応義塾大学ファイナンシャル・ジェロントロジー研究センター・訪問研究員
内閣官房「一億総活躍社会(意見交換会)」招聘(2015年度)
財務省財務総合政策研究所「高齢社会における選択と集中に関する研究会」委員(2013年度)、「企業の投資戦略に関する研究会」招聘(2016年度)
東京都「東京のグランドデザイン検討委員会」招聘(2015年度)
神奈川県「かながわ人生100歳時代ネットワーク/生涯現役マルチライフ推進プロジェクト」代表(2017年度~)
生協総研「2050研究会(2050年未来社会構想)」委員(2013-14、16-18年度)
全労済協会「2025年の生活保障と日本社会の構想研究会」委員(2014-15年度)
一般社団法人未来社会共創センター 理事(全体事業統括担当、2020年度~)
一般社団法人定年後研究所 理事(2018-19年度)
【資格】 高齢社会エキスパート(総合)※特別認定者、MBA 他
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