2010年03月03日

高齢者市場開拓に向けた要点 ~ジェロントロジーの視点から

生活研究部 主任研究員   前田 展弘

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■要旨

1.高齢化は産業界にとっては新たなビジネスチャンス。60歳以上世帯の消費市場を推計すれば、2015年には72兆円(市場に占める割合は4割)、2030年には77兆円(同左、5割)が見通される。
2.「高齢者市場」はよく理解されていない。高齢者市場はない、多様なミクロ市場の集合体というのが正解。敢えて高齢者市場を区分すれば「富裕(1割):普通(8割):虚弱(1割)高齢者」の3つの市場がある。
3.それぞれ1割の市場は特徴が分りやすく市場開拓し易いが、残り8割の普通の高齢者市場は開拓余地が大きい。その8割の市場を開拓するには、(1)留意する、(2)配慮する、(3)創造する、がポイントである。
(1)⇒高齢者は「消費のプロ」であり、ほとんどの元気高齢者は高齢者扱いされることを嫌う。
(2)⇒老化、身体的感覚変化に配慮することが必要である(視覚・聴覚の変化、手先の感覚等々)
(3)⇒高齢者は基本的にモノには困っておらず、精神的な充足を求める傾向が他世代よりも強い。高齢者の声(ニーズ)に根ざした商品・サービスを新たに開発し市場を創造すること(マーケティングの本質)。事例を本文で紹介。

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生活研究部   主任研究員

前田 展弘 (まえだ のぶひろ)

研究・専門分野
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)、超高齢社会・市場、QOL(Quality of Life)、ライフデザイン

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