- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 金融・為替 >
- 金融市場・外国為替(通貨・相場) >
- 12月マネー動向:銀行貸出は4年ぶりの前年割れ
■見出し
・貸出動向: 都銀は前年比マイナス幅を拡大
・マネタリーベース: 追加緩和を背景に伸び率が再び拡大に転じた
・マネーストック: 通貨供給量の伸びは引き続き高水準
■introduction
日銀の貸出・資金吸収動向等によると、12月の銀行総貸出(平残)の前年同月比伸び率は▲1.2%(前月は0.1%)と4年ぶりの前年割れとなった。都銀等では同▲3.1%(前月は▲1.3%)とマイナス幅が大きく拡大した。比較対象である08年12月はリーマン・ショック後の金融市場の混乱に伴う貸出の急増が生じていた時期であり、その反動が出ているというテクニカルな面もあるが、企業の設備・運転資金の需要低迷により、銀行貸出残高自体が弱めに推移しているという要素も否めない。
銀行貸出は昨年4月頃まで高い水準での推移が続いたこともあり、当面は前年比マイナスの状態が続くだろう(図表1~4)。
中小企業向け貸出残高は直近判明分の11月段階で前年比▲3.3%と引き続きマイナス圏での推移が続いている。12月初旬に施行された「中小企業金融円滑化法」(中小企業向け貸出の返済猶予等を金融機関に促す法律)の効果が出てくるのか、今後の動きに注目だ(図表2, 5~7)。
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1870
- ・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
・ 2007年 日本経済研究センター派遣
・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
・ 2009年 ニッセイ基礎研究所
・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年03月29日
人的資本経営の実践に資するオフィス戦略の在り方-メインオフィスは人的資本経営実践のためのプラットフォームに -
2024年03月29日
晩年に関する不安~老後とその先の不安には「近居」が“程よい距離感” -
2024年03月29日
急速に導入が進むインドの再生可能エネルギー~2030年の国際公約達成を狙える位置に -
2024年03月29日
身体活動基準2023~座位行動時間、筋トレに関する指針が追加 -
2024年03月29日
鉱工業生産24年2月-不正問題の影響で自動車生産が一段と落ち込む
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
-
2023年04月27日
News Release
【12月マネー動向:銀行貸出は4年ぶりの前年割れ】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
12月マネー動向:銀行貸出は4年ぶりの前年割れのレポート Topへ