2010年01月12日

12月マネー動向:銀行貸出は4年ぶりの前年割れ

経済研究部 シニアエコノミスト   上野 剛志

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■見出し

・貸出動向: 都銀は前年比マイナス幅を拡大
・マネタリーベース: 追加緩和を背景に伸び率が再び拡大に転じた
・マネーストック: 通貨供給量の伸びは引き続き高水準

■introduction

日銀の貸出・資金吸収動向等によると、12月の銀行総貸出(平残)の前年同月比伸び率は▲1.2%(前月は0.1%)と4年ぶりの前年割れとなった。都銀等では同▲3.1%(前月は▲1.3%)とマイナス幅が大きく拡大した。比較対象である08年12月はリーマン・ショック後の金融市場の混乱に伴う貸出の急増が生じていた時期であり、その反動が出ているというテクニカルな面もあるが、企業の設備・運転資金の需要低迷により、銀行貸出残高自体が弱めに推移しているという要素も否めない。
銀行貸出は昨年4月頃まで高い水準での推移が続いたこともあり、当面は前年比マイナスの状態が続くだろう(図表1~4)。
中小企業向け貸出残高は直近判明分の11月段階で前年比▲3.3%と引き続きマイナス圏での推移が続いている。12月初旬に施行された「中小企業金融円滑化法」(中小企業向け貸出の返済猶予等を金融機関に促す法律)の効果が出てくるのか、今後の動きに注目だ(図表2, 5~7)。

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経済研究部   シニアエコノミスト

上野 剛志 (うえの つよし)

研究・専門分野
金融、日本経済

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