2009年12月28日

鉱工業生産09年11月~円高急進後も増産計画を維持

経済研究部 経済調査室長   斎藤 太郎

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■見出し

・9ヵ月連続の上昇
・円高急進後も増産計画を維持

■introduction

経済産業省が12月28日に公表した鉱工業指数によると、11月の鉱工業生産指数は前月比2.6%と9ヵ月連続で上昇し、ほぼ事前の市場予想(ロイター集計:前月比2.4%、当社予想は同2.5%)通りの結果となった。出荷指数は前月比0.9%と9ヵ月連続の上昇、在庫指数は前月比0.2%と3ヵ月ぶりの上昇となった。
11月の生産を業種別に見ると、設備投資の下げ止まりを反映し、一般機械が前月比6.4%の高い伸びとなったほか、好調な輸出を反映し輸送機械(前月比5.9%)、鉄鋼(前月比5.4%)も高い伸びとなった。一方、在庫調整の進展から高い伸びが続いていた電子部品・デバイスは前月比▲0.6%と2ヵ月連続で低下した。速報段階で公表される16業種中、13業種が前月比で上昇、3業種が低下となった。
なお、情報通信機械、電子部品・デバイス、輸送機械、化学(除く医薬品)の4業種は今回の回復局面で初めて前年比で上昇に転じた。
財別の出荷動向を見ると、設備投資の一致指標である資本財出荷(除く輸送機械)は7-9月期に前期比5.3%と8四半期ぶりの増加となった後、10月が前月比▲1.6%、11月が同6.5%となった。10、11月の平均は7-9月期よりも8.3%高い水準にある。7-9月期のGDP2次速報では、設備投資が1次速報の前期比1.6%から同▲2.8%へと大幅に下方修正され6四半期連続の減少となったが、供給側の統計は設備投資の下げ止まりを示唆するものとなっている。
消費財出荷指数は7-9月期の前期比7.4%の後、10月が前月比1.8%、11月が同2.1%となった。非耐久消費財は弱含んでいる(10月:前月比▲0.8%、11月:同▲0.3%)が、好調な自動車販売を反映し、耐久消費財が7-9月期の前期比15.1%の後、10月が前月比2.8%、11月が同4.7%と高い伸びを維持している。

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経済研究部   経済調査室長

斎藤 太郎 (さいとう たろう)

研究・専門分野
日本経済、雇用

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