- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 中国経済 >
- 中国の10%成長は持続可能か-そのポイントとなる3つの視点-
2009年12月25日
- 図表-1を見ると、1978年の改革開放以来2008年迄、中国経済は31年間に平均10%程度の実質経済成長を実現してきた。これは日本の高度成長期と並ぶ高成長である。
- WTO加盟後の2002年以降で見ると平均成長率は10.5%、うち最終消費が4.2%ポイント、総資本形成が4.9%ポイントと外需ばかりで成長していた訳ではないが、2005年から2007年にかけては、純輸出が平均2.4%ポイントと輸出主導の傾向が強まっていた。
- 2008年の世界的金融危機後の今年1~9月期を見ると実質成長率は7.7%増で、純輸出は3.6%ポイントと大きくマイナスに転じる一方、総資本形成は7.3%ポイント、最終消費は4.0%ポイントと各々プラス寄与で、外需主導から内需主導への転換は順調に進んだ。
- 2009年第4四半期(10~12月期)の実質GDP成長率は前年同期比10%を超える見通しで、その勢いは2010年第1四半期も続きそうだ。しかし、この回復は4兆元の景気刺激策を始めとした強力な財政金融政策に依存した面が大きい。
- そこで、本稿では、もはや外需に頼れない中国が、財政金融政策を平常化した後も、内需主導で高い経済成長を持続できるか否か、3つの視点から考察してみた。
このレポートの関連カテゴリ
三尾 幸吉郎
研究・専門分野
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年03月29日
急速に導入が進むインドの再生可能エネルギー~2030年の国際公約達成を狙える位置に -
2024年03月29日
身体活動基準2023~座位行動時間、筋トレに関する指針が追加 -
2024年03月29日
鉱工業生産24年2月-不正問題の影響で自動車生産が一段と落ち込む -
2024年03月29日
管理職志向が強いのはどんな女性か~「中高年女性会社員の管理職志向とキャリア意識等に関する調査~『一般職』に焦点をあてて~」より(6) -
2024年03月29日
雇用関連統計24年2月-就業者数が大幅に増加する一方、新規求人数は減少が続く
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
-
2023年04月27日
News Release
【中国の10%成長は持続可能か-そのポイントとなる3つの視点-】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
中国の10%成長は持続可能か-そのポイントとなる3つの視点-のレポート Topへ