2009年11月25日

貿易統計09年10月~輸出の回復基調が鮮明に

経済研究部 経済調査室長   斎藤 太郎

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■見出し

・輸出の減少幅が大きく縮小
・米国、EU向け輸出も持ち直しの動きが明確に

■introduction

財務省が11月25日に公表した貿易統計によると、10月の貿易収支は8,071億円と9ヵ月連続の黒字となり、事前の市場予想(ロイター事前予想:4,522億円、当社予想は5,611億円)を大きく上回った。
輸入の減少幅が前月並みにとどまる(9月:前年比▲36.9%→10月:同▲35.6%)一方、輸出の減少幅が大きく縮小した(9月:前年比▲30.6%→10月:同▲23.2%)ため、貿易収支の水準は前年に比べ大きく拡大した(前年同月は貿易赤字)。季節調整済の貿易収支は4,191億円と7ヵ月連続の黒字となり、黒字幅は前月の2,231億円から大きく拡大した。
輸出の内訳を数量、価格に分けてみると、輸出数量が前年比▲13.0%(9月:同▲21.8%)、輸出価格が前年比▲11.8%(9月:同▲11.2%)であった。前年と比べた輸出数量の減少幅はこのところ急速に縮小している。昨年秋のリーマン・ショック以降の急速な落ち込みの反動もあり、11月の輸出数量は1年4ヵ月ぶりに前年比でプラスに転じる可能性もあるだろう。
輸入の内訳は、輸入数量が前年比▲11.7%(9月:同▲10.2%)、輸入価格が前年比▲27.0%(9月:同▲29.8%)であった。

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経済研究部   経済調査室長

斎藤 太郎 (さいとう たろう)

研究・専門分野
日本経済、雇用

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