2009年11月06日

11月ECB政策理事会:政策金利は現状維持、流動性供給の段階的縮小を示唆

経済研究部 常務理事 伊藤 さゆり

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■見出し

・レポ金利は6カ月連続で1%で据え置き
・景気判断は幾分上方修正
・インフレの現状判断と見通し、金融分析からの判断も従来と大きく変わらず
・流動性供給は段階的に縮小へ

■introduction

欧州中央銀行(ECB)は5日に政策理事会を開催、大方の予想通り政策金利の据え置きを決めた。声明文には「金融市場の改善により、すべての流動性供給策が必要な訳ではなくなった」という近い将来の出口戦略の始動を示唆する表現が加わった。
景気の判断も幾分上方修正されており、12月の次回政策理事会では1年物の資金供給を12月で打ち切るなどの措置を決め、2010年にかけて、危機対応のために拡充された流動性供給の段階的縮小が進むことが予想される。

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経済研究部   常務理事

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州の政策、国際経済・金融

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