2009年08月19日

2009・2010年度経済見通し~険しい自律回復への道のり

経済研究部 経済調査室長   斎藤 太郎

文字サイズ

<実質成長率:2009年度▲2.6%、2010年度1.2%を予想>
  1. 2009年4-6月期の実質GDPは、海外経済の持ち直しを背景とした輸出の増加、経済対策の効果による公的固定資本形成、民間消費の増加などから、前期比0.9%(前期比年率3.7%)と5四半期ぶりのプラス成長となった。
  2. 輸出は7-9月期以降も増加が見込まれるが、米国、欧州経済はリセッション終了後もしばらくは低成長が続くことが予想されるため、2010年度末になっても金融危機以前の水準を取り戻すまでには至らないだろう。
  3. 輸出の水準が低い中では生産の回復も限定的にとどまり、設備投資、雇用の本格回復は期待できない。民需主導の自律回復が実現するのは2011年度以降になるだろう。
  4. 実質GDP成長率は2009年度が▲2.6%、2010年度が1.2%と予想する。雇用・所得環境のさらなる悪化から個人消費は年末にかけて息切れし、経済対策による公共事業の押し上げ効果も年明け以降は剥落する。2010年前半はほぼゼロ成長となり、景気の停滞色が強まる可能性が高いだろう。
38338_ext_15_1.jpg
45_ext_01_0.jpg

経済研究部   経済調査室長

斎藤 太郎 (さいとう たろう)

研究・専門分野
日本経済、雇用

レポート

アクセスランキング

【2009・2010年度経済見通し~険しい自律回復への道のり】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

2009・2010年度経済見通し~険しい自律回復への道のりのレポート Topへ