- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 不動産 >
- 不動産市場・不動産市況 >
- 底値は近い?東京都心部Aクラスビルのオフィス賃料
■見出し
1. 東京都心部Aクラスビルにおける賃料調整の進展
2. 規模別・エリア別賃料格差の大幅な縮小
3. 都心部Aクラスビルの賃料の底値は近いか?
■要旨
1. ニッセイ基礎研究所は、本年2月に東京都心部大規模オフィス賃料の将来予測を公表し、2011年を底に賃料は上昇に転ずると予測した。その時点では、まだ、オフィス賃料の下落はさほど大きくなく、上昇とほぼ同等のペースで賃料は下落すると予測した。しかし、東京都心部のオフィス市況は非常に厳しく、賃料調整はわれわれの予想を大きく上回る速さで進展してきた。
2. その結果、東京都心部のAクラスビルのオフィス賃料は、すでに、われわれが上記レポートで底値と予測した2011年の水準に非常に接近してきている。また、同時に、都心部Aクラスビルと、より小規模のビルや、周辺ビルとの賃料格差の縮小も急速に進んでいる。
3. 東京都心部のAクラスビルは、立地、規模、グレード、設備、セキュリティなど多くの面で大きな優位性を持っている。仮に、現在の賃料水準が底値に近く、他ビル・他エリアとの賃料格差が縮小しているのであれば、借り手であるテナントにとって非常に魅力的な状況にあるといえる。
4. われわれは、都心部のAクラスビルの賃料が、底値に近い水準にあるとみている。ただし、オフィス需要の全般的な回復には時間がかかるとみられることから、東京都心部大規模ビルの賃料は2011年を底に上昇に転ずるという見通しに変更はない。
このレポートの関連カテゴリ
竹内 一雅
研究・専門分野
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月19日
しぶといドル高圧力、一体いつまで続くのか?~マーケット・カルテ5月号 -
2024年04月19日
年金将来見通しの経済前提は、内閣府3シナリオにゼロ成長を追加-2024年夏に公表される将来見通しへの影響 -
2024年04月19日
パワーカップル世帯の動向-2023年で40万世帯、10年で2倍へ増加、子育て世帯が6割 -
2024年04月19日
消費者物価(全国24年3月)-コアCPIは24年度半ばまで2%台後半の伸びが続く見通し -
2024年04月19日
ふるさと納税のデフォルト使途-ふるさと納税の使途は誰が選択しているのか?
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【底値は近い?東京都心部Aクラスビルのオフィス賃料】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
底値は近い?東京都心部Aクラスビルのオフィス賃料のレポート Topへ