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7月ECB政策理事会:政策金利据え置き、政策効果の見極め局面は当面続く
経済研究部 主席研究員 伊藤 さゆり
■見出し
・レポ金利は1%で据え置き、コリドーは±75bpで維持
・景気とインフレについては従来の見通しを踏襲
・実行段階に移った信用緩和強化策
・当面は政策効果見極めのための様子見が続く公算
■introduction
欧州中央銀行(ECB)は2日に政策理事会を開催、政策金利(レポ金利)の1%での据え置きを決めた。経済・インフレ率の見方は大きく変えず、中長期的なインフレ期待は安定しており、現在の政策金利の水準は「適切」という判断を維持しつつも、「最低とは決めていない」とし追加利下げの余地も確保した。
5月の理事会で決めた信用緩和強化策のうち、固定金利による1年物の無制限の資金供給は6月25日に実施され、今月6日にはカバード・ボンドの買い入れが始まる。
トリシェ総裁は、「金融政策の波及にはラグがあり、我々の政策は効果を挙げるはず」との認識と、「経済が回復し始めたら、政策理事会は速やかに導入した政策を解除し、流動性を吸収する」との立場を明らかにしている。金融混乱が再燃するような不測の事態が生じない限り、ECBは当面、現状維持のスタンスを維持すると思われる。
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