2009年06月24日

貿易統計09年5月~赤字基調を脱した貿易収支

経済研究部 経済調査室長   斎藤 太郎

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■見出し

・1年7ヵ月ぶりに輸出の伸びが輸入の伸びを上回る
・4-6月期の外需寄与度は大幅なプラスへ
・自動車輸出の減少幅が縮小

■introduction

財務省が6月24日に公表した貿易統計によると、5月の貿易収支は2,998億円の黒字(前年比▲12.1%)となり、ほぼ事前の市場予想(ロイター集計:2,128億円、当社予想は4,854億円)通りの結果となった。輸出の減少幅が前月の前年比▲39.1%から同▲40.9%へと若干拡大したが、内需低迷に伴い輸入の減少幅が前月の同▲35.8%から同▲42.4%へと大きく拡大し、1年7ヵ月ぶりに輸出の伸びが輸入の伸びを上回った。
貿易収支は原数値では4ヵ月連続の黒字、季節調整値でも2,224億円と2ヵ月連続で黒字となり、黒字幅は前月の817億円から拡大した(4月の実績値は前月時点の▲521億円から上方修正)。アジア向けを中心とした輸出の持ち直しと内需不振に伴う輸入の低迷により、昨年夏場以降続いてきた貿易収支の赤字基調は脱したものと判断される。
輸出の内訳を数量、価格に分けてみると、輸出数量が前年比▲36.0%(4月:同▲35.9%)、輸出価格が前年比▲7.7%(4月:同▲5.1%)であった。
輸入の内訳は、輸入数量が前年比▲24.1%(4月:同▲20.3%)、輸入価格が前年比▲24.2%(4月:同▲19.5%)であった。

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経済研究部   経済調査室長

斎藤 太郎 (さいとう たろう)

研究・専門分野
日本経済、雇用

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