2009年06月05日

6月ECB政策理事会:政策金利は据え置き、カバード・ボンド買い取りは7月開始

経済研究部 上席研究員   伊藤 さゆり

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■見出し

・レポ金利は1%で据え置き、コリドーは±75bpで維持
・カバード・ボンド買い取りは7月開始、一定の条件を満たす債券が対象
・ユーロシステム・スタッフの経済見通しは成長のマイナス幅縮小、2010年半ばのプラス転化を予想
・想定以上の下振れがなければ、ECBの政策は現状維持

■introduction

欧州中央銀行(ECB)は4日に政策理事会を開催、政策金利(レポ金利)を1%で据え置き、前回理事会で予告したカバード・ボンドの買い取りについて7月に開始することなどの具体的内容を公表した。
ユーロシステムのスタッフによる経済見通しは、2009年は4.6%という大幅なマイナス成長を予想、マイナス成長は2010年も続くという内容であった。2009年の年間の成長率は、08年末と09年1~3月期の急激な落ち込みによって押し下げられる部分が大きく、先行きは「成長率のマイナス幅はかなり縮小し、底固めの局面を経て、2010年半ばまでにプラス成長に転じる」とした。
追加の金融緩和について、トリシェ総裁は、「事前にコミットしない」というスタンスを貫いたが、今回の会見のトーンを踏まえると、2010年半ばにかけて想定以上の下振れがなければ、現状維持となる可能性が高いと思われる。

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経済研究部   上席研究員

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州経済

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