2009年05月08日

5月ECB政策理事会:政策金利は1%に引下げ、金融機関の資金調達支援を強化

経済研究部 上席研究員   伊藤 さゆり

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■見出し

・政策金利1%に引下げ、コリドーは縮小
・追加的非標準的手段は固定金利無制限の資金供給最長期間長期化とカバード・ボンド買い取り
・景気は極めて低い水準で安定しつつあると評価
・6月理事会の注目点はスタッフ経済見通し
・買い取り対象資産拡大はありえるが、国債買い入れの可能性は低い

■introduction

欧州中央銀行(ECB)は7日に政策理事会を開催、政策金利(レポ金利)を25bp引下げ1%とした。事前の予告通り、預金ファシリティー金利の引き下げは見送った。
政策金利を巡る決定以上に高い関心を集めていた追加の非標準的な手段(non-standard measures)としては、(1)固定金利による無制限の資金供給の最長期間の6カ月から12カ月への拡大のほか、(2)600億ユーロ相当のユーロ圏内で発行されたユーロ建てカバード・ボンドの買い取り、(3)欧州投資銀行(EIB)をECBオペの対象先とすることが発表された。景気の落ち込みペースは鈍りつつあるものの、絶対水準が極めて低い状況にあって、ユーロ圏の金融構造の特性にあった追加措置が打ち出された格好だ。
ECBは一段の利下げ、買い取り対象資産の拡大という選択肢を留保しているが、国債の買い入れに踏み切る可能性は低い。

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経済研究部   上席研究員

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州経済

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