2008年10月24日

基軸通貨としてのユーロの可能性

経済研究部 常務理事 伊藤 さゆり

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米国の金融不安で、基軸通貨ドルを支えてきた基盤は揺らいでおり、ユーロがドルにとってかわるという期待が現実味を帯びてきた。

ユーロの市場規模や欧州における役割からはドルを肩代わりできるように見える。だが、ユーロが欧州の基軸通貨として着実に広い範囲に浸透して行くためには十分な時間が必要である。

現段階では、ユーロ圏の統合は不完全であり、ドルの信用失墜による急激な負荷の増大に耐えられないおそれがある。
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経済研究部   常務理事

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州の政策、国際経済・金融

経歴
  • ・ 1987年 日本興業銀行入行
    ・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
    ・ 2023年7月から現職

    ・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
    ・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
    ・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
    ・ 2017年度~ 日本EU学会理事
    ・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
    ・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
               「欧州政策パネル」メンバー
    ・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
    ・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
    ・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員

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【基軸通貨としてのユーロの可能性】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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