2008年09月30日

雇用統計08年8月~労働需給の悪化が鮮明に

経済研究部 経済調査室長   斎藤 太郎

文字サイズ

■見出し

・中小企業以外の雇用も減少
・求職者数の増加は雇用情勢の厳しさを反映

■introduction

総務省が9月30日に公表した労働力調査によると、8月の完全失業率は前月から0.2ポイント悪化し4.2%となった(ロイター事前予想:4.1%、当社予想も4.1%)。
雇用者数は前年比0.0%(7月:▲0.2%)のほぼ横ばいとなったが、自営業主・家族従業者の大幅な減少が続いたため、就業者数は前年比▲0.6%(7月:同▲0.8%)と引き続き大幅な減少となった。失業者数は前年に比べ23万人の増加(7月は22万人増)となり、4月以降増加が続いている。
失業者の内訳を求職理由別に見ると、自己都合が107万人と前年よりも10万人の増加、定年や勤め先都合による非自白的離職による者が89万人と前年比よりも15万人の増加となった。
雇用者数の内訳を従業員規模別に見ると、29人以下の中小企業は前年比▲33万人減と12ヵ月連続で減少となったほか、30~99人の企業でも前年比▲42万人減と4ヵ月連続の減少、100~499人の企業でも前年比▲7万人減と3ヵ月ぶりの減少となった。企業規模にかかわらず雇用情勢が悪化し始めている。産業別には、生産活動の停滞を反映し、製造業が3ヵ月連続で減少となったほか、卸・小売業も22万人減と大幅な減少となった。

このレポートの関連カテゴリ

45_ext_01_0.jpg

経済研究部   経済調査室長

斎藤 太郎 (さいとう たろう)

研究・専門分野
日本経済、雇用

レポート

アクセスランキング

【雇用統計08年8月~労働需給の悪化が鮮明に】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

雇用統計08年8月~労働需給の悪化が鮮明にのレポート Topへ