2008年09月26日

サブプライム問題を契機に変わる構図

  大山 篤之

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■目次

1--------CDS市場の動向
2--------CDS価格の決定要因分析
3--------まとめ

■introduction

昨今、信用力に関する市場情報として、デフォルト事由を取引対象とするCDS(クレジットデフォルトスワップ)というデリバティブ取引価格が注目を集めている。事実、信用リスクに対する警戒感が高まる中で、CDS市場の代表的なインデックスが上昇し、CDS取引残高も増加傾向にある。
国内市場全体の動向として、CDSインデックス(iTraxx Japan インデックス5年物)の推移を確認すると、2007年6月末まで、CDS価格は安定的に推移していたことがわかる。サブプライム問題の金融市場への波及が表面化した2007年7月末から8月にかけて、銀行をはじめとする金融機関のCDS価格が急上昇した。それまでの約2年間、メガバンクの平均CDS価格はインデックスを常に下回っていたが、これを機にインデックスとの大小関係が逆転した。また、インデックス自体も僅かながら上昇し、
その後不穏な動きを見せるものの、ほぼ横ばいで推移した。しかし、2007年末から2008年3月にかけて、CDS価格は大幅かつ急激に上昇し、その後一度は下落に転じるも以前の水準に戻すことなく、2008年5月頃より再び上昇している。

大山 篤之

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