2008年09月16日

08年4-6月期資金循環統計:4四半期ぶりに個人金融資産残高増加

総合政策研究部 常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任 矢嶋 康次

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■見出し

・個人金融資産残高: 4四半期ぶりに残高増加
・フローの動き(時価除き) : リスク資産から安全資産へ

■introduction

08年4-6月期末の個人金融資産残高は、4四半期ぶりに増加し、1504兆円となった(図表1)。残高では、現金・預金が784兆円、保険・年金準備金が402兆円、株式・出資金が143兆円の順番で多い。図表2のように貯蓄と投資に分けてみると、昨年夏からの「投資から貯蓄」への回避の動きは一旦収まっている。
ただし、金融資産の増加は株式や投信の時価が4四半期振りプラスに転じたことが大きい(図表3)。時価変動の影響を除いたフローの動きで見ると、増加幅は大きなものとはなっていない(図表4)。金融資産残高の増加が低調であること、安全志向が強いという傾向に大きな変化はない。

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総合政策研究部   常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任

矢嶋 康次 (やじま やすひで)

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

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