2008年09月05日

9月ECB政策理事会:景気判断は一段と慎重化

経済研究部 上席研究員   伊藤 さゆり

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■見出し

・慎重な景気判断、二次的影響への警戒は維持、中立姿勢を継続
・景気減速と物価高の同時進行で身動きはとれず、政策金利の据え置きは継続

■introduction

欧州中央銀行(ECB)は4日に政策理事会を開催、4.25%で政策金利を据え置いた。最大の物価押し上げ要因である原油価格が低下し、CPIも幾分鈍化したが、4~6月期のGDP統計で前期比マイナス成長が確認され、サーベイ調査の悪化や貸出の鈍化傾向も一層明確になった。トリシェ総裁は、景気判断を一段と慎重化する一方、賃金の上振れ傾向への警戒も強め、7月利上げ以降の中立姿勢を維持した。
ECBは、景気の先行きへの不安は強いものの、なおしばらくの間、インフレ期待の抑制と中期的な物価安定を目指す据え置きを継続せざるを得ないだろう。

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経済研究部   上席研究員

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州経済

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