2008年07月25日

水野審議委員講演(7/24):景気の下振れの方をやや意識しながら政策運営を行っていくのが適切

経済研究部 チーフエコノミスト   矢嶋 康次

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■見出し

・講演:エネルギー・原材料価格高のインパクトは4月末時点では想定できなかった
・会見:09年度の景気回復には自信がない

■introduction

水野審議委員が7月24日に講演を行った。
日銀の中ではどちらかと言えば従来タカ派と見られてきた。翌25日は6月分の消費者物価指数の公表、コアCPIが2%超えとの予想もでており、前日に講演がセットされたことに日銀の意図があるのではと感じてしまったが、水野審議委員の講演は「先行きの景気に対してかなり慎重」であった。
水野審議委員は、日本経済について「エネルギー・原材料価格高が、企業収益、個人消費でダウンサイドに、CPIコアでアップサイドにもたらしたインパクトは、「展望レポート(2008年4月)」をまとめた4月末時点では想定できなかったほど厳しいものになっている」との認識を示し、その上で金融政策については「景気の下振れの方をやや意識しながら政策運営を行っていくのが適切ではないか」と述べた。
また日銀が7月会合で公表した展望レポートの中間評価で示した実質成長率は08年度が1.2%、09年度は1.5%という数字について、「私は09年度の数字が08年度よりも高いかどうかについては自信ない。私は08年度と09年度の成長率が逆転することは十分あり得ると考えている」と先行きの景気について慎重な見方を示した。
講演の要約は以下のとおり。

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矢嶋 康次 (やじま やすひで)

研究・専門分野
金融、日本経済

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