- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 金融・為替 >
- 金融政策 >
- 武藤副総裁講演(1/10)~金利水準を徐々に調整していく方向にある
■見出し
・講演:好循環シナリオは維持、金融政策の方向は利上げ
・会見:緩和的な状態にある金利水準を徐々に調整していく方向にある
■introduction
武藤副総裁が1/10日に公演・会見を行った(札幌市金融経済懇談会)。
現状の日本経済に関し「生産、所得、支出の好循環メカニズムが一時的に弱まっている」、世界経済に関し「ダウンサイドリスクが増している」と指摘したが、先行きについては、「緩やかな拡大基調を維持するというのが、現時点の私どもの判断だ」と回復シナリオは維持されているとの見方を示した。
その上で今後の金融政策について「日本経済が物価安定のもとで持続的な拡大を続けると判断されるのであれば、現在極めて緩和的な状況にある金利水準を徐々に調整していく方向にある」と、市場で一部始めている利下げ観測は、現時点では検討する段階にはないとした。
日銀は12月金融政策決定会合(19・20日)で景気判断を約3年振り(04年11月以来)に下方修正した。日銀は、政策の方向性は利上げとしているが、当面の利上げの可能性はほぼなくなっている。
今後の金融政策上の焦点は、各国の利下げサイクル同様に、日銀も利下げに追い込まれるような局面にならないかどうか。1月決定会合(21・22日)は10月の展望レポートの中間評価が行われる。各国とも下振れリスクが高まっておりどの程度下方修正されるのか注目だ。
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1837
- ・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月19日
しぶといドル高圧力、一体いつまで続くのか?~マーケット・カルテ5月号 -
2024年04月19日
年金将来見通しの経済前提は、内閣府3シナリオにゼロ成長を追加-2024年夏に公表される将来見通しへの影響 -
2024年04月19日
パワーカップル世帯の動向-2023年で40万世帯、10年で2倍へ増加、子育て世帯が6割 -
2024年04月19日
消費者物価(全国24年3月)-コアCPIは24年度半ばまで2%台後半の伸びが続く見通し -
2024年04月19日
ふるさと納税のデフォルト使途-ふるさと納税の使途は誰が選択しているのか?
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【武藤副総裁講演(1/10)~金利水準を徐々に調整していく方向にある】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
武藤副総裁講演(1/10)~金利水準を徐々に調整していく方向にあるのレポート Topへ