2007年10月09日

岩田副総裁講演(10/4)~日本のこれまでのシナリオは崩れていない

総合政策研究部 常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任 矢嶋 康次

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■見出し

・講演:サブプライムの日本経済への影響は限定的
・会見:米はリセッションにはならない、日本のシナリオは崩れていない

■introduction

岩田副総裁の講演・記者会見が10/4日に行われた(山口県金融経済懇談会)。

岩田副総裁は「米国経済の先行きについて減速のリスクが従来考えていたよりもやや高まっている可能性がある、金融市場の混乱が先行き不確実性を高めていることは確か」と述べた。

ただし、米国経済がリセッションに陥ることはなく、中国が成長を加速させ、国内の生産活動も復調していると指摘。緩やかな景気回復が続くとの見通しについて「これまでのシナリオが崩れるとは考えていない」とした。

今後の金融政策運営では「中長期的な視野に立って、経済の先行きのリスクを点検しながら金利調整を行っていくことが重要」、また物価安定については「中長期的に考えて+1%程度になっていくことが望ましい」と述べた。
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総合政策研究部   常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任

矢嶋 康次 (やじま やすひで)

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

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