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- 「余暇」と「余生」-”余り”が大事な時代
戦後の高度経済成長は長い労働時間によって支えられ、その結果、国民は趣味や娯楽、スポーツや旅行、学習や社会参加活動などの3次活動を行う時間は少なかった。しかし、社会が成熟化するとともに労働時間が短くなり、自由時間は長くなった。これまで
一方、日本人の平均寿命は戦後間もない頃は短く、「人生50年」といわれていた。結婚し子どもを生み・育てるという人口の再生産が終わると人生の大きな役割が終わったのである。だから、その後の人生は
直木賞作家である重松清さんの「定年ゴジラ」という作品のなかには、定年になったサラリーマンが次のように語る場面がある。「『余生』って嫌な言い方だと思わないか。余った人生だぜ? ひでえこと言いやがるな、昔の奴は。でも、うまいこと言うもんだよ。余りだ、余り、俺たちがいま生きてるのは、自分の人生の余った時間なんだよ。そんなの楽しいわけないよな」(重松清著・講談社文庫「定年ゴジラ」より)
このように一日の生活時間をみても、長くなった人生をみても、これまで“余り”と思われていた部分が、いま、実は非常に大事な時代になっているのである。「余生」を人生の
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土堤内 昭雄
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