- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 金融・為替 >
- 金融政策 >
- 8月決定会合・福井総裁定例会見~サブプライム問題で利上げ見送り
■見出し
・決定会合、金融経済月報:水野氏は再び利上げ提案
・定例記者会見:ファンダメンタルズの判断は前進したが、市場混乱の見極め必要
■introduction
8月決定会合(22・23日)では、賛成8、反対1(反対は前回に続き水野審議委員)で金融政策の現状維持が決まった。9日のBNPパリバのファンド凍結をきっかけにした金融市場の混乱で日銀の利上げは見送りを余儀なくされた格好だ。
福井総裁は会見で、「日本経済は引き続き緩やかに拡大していることを確認した」としながらも「金融市場において世界的に振れの大きい展開になっており、状況を注視する必要がある」と強調、サブプライムローン問題について、「証券化商品について、リスクを再評価する段階にある」、「機能停止に近い状況にあるということから考えると、これがほぐれていくために数週間でというふうにはなかなか考えにくいと思う」と述べ、今回の利上げ見送りがサブプライムによる市場混乱にあり、しばらく状況を注視するとの判断を示した。
日銀の次の利上げは、市場が落ち着くかどうかにかかっている。
9月6日にECBが利上げを実施し、FRBも利下げに追い込まれることがない状況になれば、日銀も9月18・19日の利上げの余地は出てこようが、現時点ではそのシナリオの可能性は低い。もう少し混乱収束には時間がかかりそうで、筆者は日銀の次の利上げは早くとも10月以降と見ている。
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1837
- ・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月18日
サイレントマジョリティ⇒MAGAで熱狂-米国大統領選挙でリベラルの逆サイレントマジョリティはあるか- -
2024年04月18日
「新築マンション価格指数」でみる東京23区のマンション市場動向【2023年】(1)~東京23区の新築マンション価格は前年比9%上昇。資産性を重視する傾向が強まり、都心は+13%上昇、タワーマンションは+12%上昇 -
2024年04月17日
IMF世界経済見通し-24年の見通しをやや上方修正 -
2024年04月17日
不透明感が高まる米国産LNG(液化天然ガス)輸入 -
2024年04月17日
英国雇用関連統計(24年3月)-失業率は増加し、雇用者数も減少
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【8月決定会合・福井総裁定例会見~サブプライム問題で利上げ見送り】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
8月決定会合・福井総裁定例会見~サブプライム問題で利上げ見送りのレポート Topへ