2007年07月06日

金融政策・市場の動き(7月)~着実に進める半年1回の利上げ

経済研究部 チーフエコノミスト   矢嶋 康次

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  1. 6月短観は、展望リポートに沿った動きという判断をサポートする材料となった。7月の決定会合では利上げ(0.5→0.75%)提案がなされる可能性はあるが、多くの審議委員は、7月末公表の6月分生産・物価、4-6月期の日・米GDPを見てから利上げを判断するという慎重なスタンスとなるだろう。
  2. 第4次利上げ(0.75→1.0%)は現段階の筆者の予想では半年後の1月頃と見込む。半年1回程度の利上げピッチを早めるのは、次期総裁・副総裁マターだと現在は予想している。ただし足元所定内賃金の前年比マイナス幅が縮小している動きも見られ要注目。
  3. 長期金利は第3次利上げ後は、海外金利の落ち着きもあり、一旦落ち着いた展開となるだろう。10年金利が2%を越えてくるのは、国内景気の再加速、賃金の上昇などが見え始め、日銀の連続利上げへの思惑が徐々に高まる年度後半になるだろう。
  4. 円ドルレートは、当面(1)米国経済減速懸念・利下げ観測の後退、(2)半年1回程度との日銀の利上げ見通しが続き、日米の絶対金利差の存在からドル堅調が継続しよう。年度後半以降は、(1)国内景気の加速に伴い、日銀の利上げペース加速の予想が強まり、(2)08年の大統領選挙を控え再び米国の対外不均衡問題が市場でテーマとなりはじめることもあり、円高基調に転じると予想する。
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経済研究部   チーフエコノミスト

矢嶋 康次 (やじま やすひで)

研究・専門分野
金融、日本経済

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