2007年07月04日

武藤副総裁講演(7/3)~短観結果は前向き評価

総合政策研究部 常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任 矢嶋 康次

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■見出し

・6月短観評価
・「中長期的な物価安定の理解」
・委員会制度のもとでの情報発信のあり方

■introduction

武藤副総裁の講演が7/3日に行われた(東京:JCIF国際金融セミナー)。筆者は久々に武藤副総裁の講演を拝聴した。今回は、(1)経済・物価情勢の現状と先行き・リスク、(2)日本銀行の金融政策運営、(3)委員会制度のもとでの情報発信のあり方について、がテーマであった。
(1)については、武藤副総裁の6/20日の講演内容に6月短観の評価が加わっていた。
・短観以外の内容・見解は、6/20日と同じ(展望レポートと直近の月報の内容)
(2)については、大枠は武藤副総裁の6/20日と同様。ただし「中長期的な物価安定の理解」、2つの柱、先行きの金融政策運営という枠組みがイメージしやすいような説明
(3)については、武藤副総裁が5/21日、日本金融学会「中央銀行の政策決定と委員会制度」で講演した一部を分かりやすく説明
といった内容であった。今回の追加情報は、日銀は6月短観の内容を「良好」と捉えたということだ。次回7月決定会合で行われる展望リポートの中間評価で、企業部門について短観は好材料として盛り込まれるだろう。

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総合政策研究部   常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任

矢嶋 康次 (やじま やすひで)

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

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