2006年08月18日

米国経済動向~利上げ再開観測は後退

土肥原 晋

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<米国経済の動き>

  1. 4-6月期実質GDPは前期比年率+2.5%と1-3月期+5.6%から急低下し、景気減速を裏付けた。2年余にわたる利上げと原油価格高騰が景気に影響を与えており、特に住宅市場は急速な冷え込みを見せつつある。また、雇用の増加もペースダウンしており、今後も米国経済は抑制気味の成長を余儀なくされる可能性が強い。
  2. 一方、インフレ圧力も気懸かりだ。原油価格上昇に加え、単位当たり労働コストや賃金の上昇が続く中、FRBは8月FOMCで2年余続けた利上げの停止を決定した。決定後も再利上げの観測が根強かったものの、7月生産者物価のコア指数が9カ月ぶりに前月比マイナスとなるなど、その後発表された物価指標が落ち着きを見せたことなどから、利上げ再開観測はひとまず後退した形となっている。
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