- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 金融・為替 >
- 金融政策 >
- 金融・為替市場の動き/「インフレ参照値」に含み
2004年05月07日
<今月の日銀ウォッチ>
- 福井日銀総裁は、景気回復に伴い量的金融緩和が解除されるとの思惑で、長期金利が急上昇するなど金融市場が不安になるのを防ぐため、「局面によっては(量的金融緩和解除に対する金融市場の)理解に混乱が生じる心配はある。状況を見つつメッセージを差し上げる」と、新たに「インフレ参照値(望ましい物価上昇率)」にコミットする可能性に含みをもたせた。
- 上振れする景気、それを先読みする長期金利の流れが崩れない限り、2005年度の日銀見通しが公表される10月までにインフレ参照値が導入される公算が高い。
<金融・為替市場の動き>
- 日銀が現状の緩和政策を容易には転換できない状態が続き、投資家は今後とも押し目買いを継続させる可能性があると思われることから、景気回復下でも長期金利の上昇余地は、当面限定的なものとなろう。
- 目先はドル安圧力がかかりにくい状態が維持されるかもしれないが、潜在的なドル下落のマグマとして存在する膨大な対外収支格差は残されたままであり、今後ともドルが再び下落に転じる危険性は解消されていない。
このレポートの関連カテゴリ
熊谷 潤一
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月18日
「新築マンション価格指数」でみる東京23区のマンション市場動向【2023年】(1)~東京23区の新築マンション価格は前年比9%上昇。資産性を重視する傾向が強まり、都心は+13%上昇、タワーマンションは+12%上昇 -
2024年04月17日
IMF世界経済見通し-24年の見通しをやや上方修正 -
2024年04月17日
不透明感が高まる米国産LNG(液化天然ガス)輸入 -
2024年04月17日
英国雇用関連統計(24年3月)-失業率は増加し、雇用者数も減少 -
2024年04月17日
米住宅着工・許可件数(24年3月)-着工件数は23年8月以来の水準に低下、市場予想を大幅に下回る
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【金融・為替市場の動き/「インフレ参照値」に含み】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
金融・為替市場の動き/「インフレ参照値」に含みのレポート Topへ