2003年01月31日

崩れつつある設備投資拡大のシナリオ

篠原 哲

経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎

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<今週の焦点:崩れつつある設備投資拡大のシナリオ>

  1. 生産が鈍化する一方で、本格的な景気回復に向けた原動力と期待される設備投資からは、2002年7-9月期まで依然として顕著な拡大の動きは見られず、生産の回復からの設備投資拡大というシナリオが崩れつつある。
  2. 足元の先行指標等の動向からも、設備投資の回復に向けた確かな動きを確認することはできない。さらに企業の投資マインドも低調な状況下では、たとえ一時的な持ち直しの動きはあっても、設備投資の持続的な拡大を望む事は難しいと言えそうだ。

<景気は足踏み状態>

  • 鉱工業生産指数が4ヵ月連続で低下し、12月の景気動向指数は2ヵ月連続の50%割れとなることが見込まれる。今のところ景気は足踏み状態にあるが、2003年度前半にはピークを迎える可能性が高い。
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