2002年10月01日

短観速報~景況感の改善幅縮小

経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎

櫨(はじ) 浩一

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<今週の焦点>景況感の改善幅が縮小、先行き不透明感増す

  1. 大企業・製造業の業況判断DIは▲14(6月調査▲18)と改善はしたものの改善速度は大きく鈍化した。先行きも▲11と引続き改善が見込まれているものの改善幅は小幅となっている。大企業・非製造業の業況判断DIは▲13(6月調査▲16)、先行きも▲11と小幅な改善となっている。2002年度の売上計画は国内の不振から全規模合計・全産業で0.5%の減少となり、経常利益は12.9%増と増益幅が下方修正となった。
  2. 業況感が改善傾向にあるにも関らず設備投資意欲の改善は弱い。雇用者数の減少幅が拡大するなど、売上減の中で設備投資の抑制、雇用の削減で先行きの不透明に対応しようとする企業の守りの姿勢が垣間見える。
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経済研究部

斎藤 太郎 (さいとう たろう)

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