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米国の経常赤字は90年代に急速な拡大を見せたが、反面、米国への資本流入は経常赤字を上回る規模で推移した。
この流入資金は、近年、米国証券市場への投資ウェイトを高め、証券市場における海外部門の保有シェアが増加している。
また、毎年の資本収支黒字の累積とも言える米国の対外ネットポジションのマイナスがGDPの2割程度にまで悪化し、なお増加しつつあることなどから、ドルや米国経済の信任にとってのリスクが高まりつつあるとの認識が必要と思われる。
土肥原 晋
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