2002年06月07日

QE速報:1-3月期年率5.7%の高成長、実態は緩やかな回復

経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎

櫨(はじ) 浩一

文字サイズ

<QE速報:4四半期ぶりのプラス成長>

  1. 2002年1-3月期の経済成長率は前期比実質1.4%(年率5.7%)となった(基礎研事前予測5月24日:前期比1.6%)。設備投資は2四半期連続で減少したが、民間消費が前期比1.6%の高い伸びとなったため民需が増加した。輸出は米国、アジア経済の回復に伴い前期比6.4%増となり、外需が成長率を大きく押し上げる形となった。
  2. 1-3月期は高成長となったが、消費の大幅増加は実態を表わしたものとは言えない。設備投資も減少が続いており、国内需要は基調としては低迷を脱していない。当面は外需依存の成長しか期待できず、景気は底打ちしたものの、実勢は依然弱いものと判断される。
  3. 2001年度の経済成長率は、10-12月期までの3四半期連続マイナス成長が響き、実質▲1.3%、名目▲2.5%と、ともに過去最大の落ち込みとなった。
35948_ext_15_1.jpg
Xでシェアする Facebookでシェアする

経済研究部

斎藤 太郎 (さいとう たろう)

櫨(はじ) 浩一 (はじ こういち)

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【QE速報:1-3月期年率5.7%の高成長、実態は緩やかな回復】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

QE速報:1-3月期年率5.7%の高成長、実態は緩やかな回復のレポート Topへ