- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- ペイオフ解禁がもたらした資金シフトと今後の課題
2002年06月01日
- ペイオフ解禁に対する国民の意識は、金融広報中央委員会「金融に関する消費者アンケート調査」が示すように、制度に対する認知が広く、正しく行われていたとは言えなかった。しかしペイオフの実際の対象者となる大口預金者に限ってみれば、ペイオフ解禁に向け確実に行動を起こしていた。
- 20002年4月からペイオフの対象となる「定期性預金」はその大半が、来年4月まで解禁に猶予がもたれている普通預金などの「決済性預金」にシフトした。また預金者の金融機関選別の動きも強まっており、都銀など一般的に信用力の高いと思われる銀行への資金シフトも発生している。
- 来年解禁の「決済性預金」のペイオフ実施については、企業活動の血液である「決済」を止めずに銀行破綻処理を行えることが重要となる。そのためには「早期処理」が行われ、資産劣化を最小限に抑え、決済が継続される体制整備が欠かせない。金融当局のモニタリングの強化や、名寄せなど破綻前の事前準備など早急に対応しなくてはならない問題がある。
このレポートの関連カテゴリ
櫨(はじ) 浩一 (はじ こういち)
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年03月29日
人的資本経営の実践に資するオフィス戦略の在り方-メインオフィスは人的資本経営実践のためのプラットフォームに -
2024年03月29日
晩年に関する不安~老後とその先の不安には「近居」が“程よい距離感” -
2024年03月29日
急速に導入が進むインドの再生可能エネルギー~2030年の国際公約達成を狙える位置に -
2024年03月29日
身体活動基準2023~座位行動時間、筋トレに関する指針が追加 -
2024年03月29日
鉱工業生産24年2月-不正問題の影響で自動車生産が一段と落ち込む
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
-
2023年04月27日
News Release
【ペイオフ解禁がもたらした資金シフトと今後の課題】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
ペイオフ解禁がもたらした資金シフトと今後の課題のレポート Topへ