2002年04月01日

短観速報~景況感は底打ちだが、金融面には不安

経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎

櫨(はじ) 浩一

文字サイズ

<今週の焦点>景況感は底打ち~輸出主導の景気回復へ

  1. 悪化を続けてきた大企業・製造業の業況判断DI は▲38(12 月調査▲38)の横這いとなり、先行きは▲27と大幅改善が見込まれている。大企業・非製造業の業況判断DIも▲22(12月調査▲22)の横這い、先行きは▲21とわずかながら改善が見込まれている。
  2. 2001年度設備投資実績見込みは大企業・全産業で前年度比▲6.1%(12月調査▲6.5%)の減少と若干の上方修正となったが、2002年度計画は▲8.4%と厳しいものとなった。
  3. 4月からのペイオフ解禁などにより、資金繰りなどの点で懸念が見られる。景況感の底打ちが見られたものの、年度末対策として20兆円規模に拡大した日銀当座預金残高を、どの程度の水準に誘導するのか金融政策決定会合(10、11日)が注目される。
Xでシェアする Facebookでシェアする

経済研究部

斎藤 太郎 (さいとう たろう)

櫨(はじ) 浩一 (はじ こういち)

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【短観速報~景況感は底打ちだが、金融面には不安】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

短観速報~景況感は底打ちだが、金融面には不安のレポート Topへ