2001年11月02日

金融為替市場の動き~貿易収支の赤字転落はありうるか?

総合政策研究部 常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任 矢嶋 康次

岡田 章昌

文字サイズ

<金融為替市場の動き>

  1. 日銀の現状・先行きの景気・物価の見方は悲観的なものとなっているが、追加緩和策の実施は見送られている。今後日銀が追加緩和に踏み切るかは、政府が景気配慮型の予算に転換するかが鍵となる。
  2. 為替市場では米国経済のファンダメンタルズ悪化が注目されやすい状況が見込まれ、円ドルレートは一進一退を繰り返しつつ円高方向にレンジを切り上げていく展開を予想する。

<今週の焦点:貿易収支の赤字転落はありうるか?>

  1. 貿易黒字は前年比でマイナスの動きが続いているが、7-9月期には輸入の減少を主因に前期比で拡大に転じている。
  2. 景気減速による国内需要の減少から輸入も減少するため、生産拠点の海外シフトを背景とする構造的な輸入増により貿易収支が赤字に転落することは当面考えにくい。
Xでシェアする Facebookでシェアする

総合政策研究部

矢嶋 康次 (やじま やすひで)

岡田 章昌

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【金融為替市場の動き~貿易収支の赤字転落はありうるか?】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

金融為替市場の動き~貿易収支の赤字転落はありうるか?のレポート Topへ