2001年09月21日

欧米経済の現状と展望

土肥原 晋

経済研究部 常務理事 伊藤 さゆり

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<米国経済~ テロ事件の影響大きく、景気回復は先送り~>

  1. 9/11の米国同時多発テロ事件は、今後の消費マインド等への影響が大きく、米国景気後退の可能性を急速に高めた。先行きについての不透明感は強いが、政府・議会・FRB が一体となった景気刺激策がとられつつあり、軍事行動が早期に終結すれば、来年下半期には景気の持直しが期待できる。

<欧州経済~景気は4~6月期に急減速、年内の底入れ期待は困難化~>

  1. ユーロ圏の景気は4~6月期に大きく鈍化し、景気の悪化傾向が続いている。米同時多発テロ事件後、先行きの不透明感は一段と増しており、景気の早期回復期待は後退している。
  2. 同時多発テロは、対米輸出や対米投資収益のほか、金融市場、原油価格、為替相場、企業・消費者マインドを通じて欧州経済に影響も及ぼすことになる。報復軍事行動に向けた主要国首脳間の外交が活発化しており、その行方が注視される。
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