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入手可能な倒産データは、一般に少数のサンプル時点しか持たない。しかも、倒産の観測数が極端に少ない場合も多い。本稿では、このような状況におけるハザード関数推定の方法を述べ、帝国データバンク社、Moody's社、Standard and Poor's社のデータについて、その推定結果を示す。Moody's社およびStandard and Poor's社の格付け別ハザード関数については、比較的長期間、格付けと整合的な大小関係を持つことが分かった。これは、時間の経過とともにデフォルトした企業を除いて考えても、両社が過去につけた格付けは、危険度の上下関係を保ったことを意味し、両社の格付けの評価が高い一因と考えられる。
北海道大学 大学院経済学研究科
鈴木 輝好
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