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本稿では、生命保険会社の資産及び負債を評価・分析するための新しいフレームワークを提案する。具体的には、Kijima and Muromachi〔20〕が提案した金利リスクと信用リスクの統合評価のフレームワークをベースとして、さらに、資産側には株価変動リスクを、負債側には保険契約のリスクである死亡リスクと解約リスクを組み込んだモデル化を行い、資産・負債・サープラスの変動性を議論する。
非常に単純化した資産及び負債構成を仮定して、さまざまな環境の下でシミュレーションを行い、それぞれのリスクの寄与の大きさや、資産と負債のデュレーション・マッチングによる金利リスクヘッジの効果などを具体的に示す。また、現在広く使われているVaRが、あるケースの下ではポートフォリオのリスクの大きさを適切に表現できていないことを、具体的に示す。
田中 周二
室町 幸雄
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【リスク統合管理モデルの生保ALMへの活用】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
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