1998年11月01日

資産運用の「舶来ブーム」

このレポートの関連カテゴリ

文字サイズ

世は挙げて、外資系金融機関ブームである。なるほど、日本版ビッグバンを迎え、外資系の活躍による選択肢の拡大は、ユーザーの観点からも歓迎すべきであろう。
ただ、こと資産運用に関していえば、「外資系だから運用に優れている」との実証は困難であろう。米連銀の元副議長やノーベル賞経済学者を看板に掲げたファンドが、巨額の損失を出して世界を驚かせたのも、つい最近のことである。
外車といっても、スピードを競う車も、頑丈な車もあるが、その特徴を知らずに乗っていると、事故にあうリスクがある。一方、高性能国産車なら、何の問題もないかもしれない。
外資・本邦系を問わず、運用機関を選択する場合には、運用手法、リスク・リターン特性、さらにはコストに関する情報を正確に比較するしかない。たしかに、本邦系の従来の情報開示姿勢には反省すべき点もある。だからといって、単純な「舶来信仰」にも、危なっかしさがつきまとうのである。

Xでシェアする Facebookでシェアする

このレポートの関連カテゴリ

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【資産運用の「舶来ブーム」】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

資産運用の「舶来ブーム」のレポート Topへ