- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 社会保障制度 >
- 年金制度 >
- 混迷する年金改革論議
1998年09月01日
「21世紀を展望して公的年金制度の基礎を固め、その土台に企業年金等を上乗せした、総合的な老後生活保障体系を構築する」という理念から始まった年金審議会の議論が迷走している。折からの金融不安に根ざす不況と不安定な政治状況が混迷を加速させているようである。
企業活力維持の観点からは、企業の更なる掛金負担増は困難であろう。しかし、厚生年金の給付切り下げを、企業年金で補完できないとするなら、国民は、来るべき高齢化社会への明るい展望を描けないだろう。
折角の企業年金基本法の制定や掛金建て制度の導入論議も、将来に対する明確なビジョンなしに拙速に決めてしまうと、再びパッチワーク的政策の積み上げに堕してしまうだろう。
政官はじめ国民の英知を結集して、最近、高まってきた税制改革論議も見据えた総合的な政策体系の中で、正しく議論されることが望まれる。
このレポートの関連カテゴリ
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月24日
中国経済の現状と注目点-24年1~3月期は好調な出だしとなるも、勢いが持続するかは疑問 -
2024年04月24日
人手不足とインフレ・賃上げを考える -
2024年04月24日
米国でのiPhone競争法訴訟-司法省等が違法な独占確保につき訴え -
2024年04月23日
他国との再保険の監督に関する留意事項の検討(欧州)-EIOPAの声明 -
2024年04月23日
気候変動-温暖化の情報提示-気候変動問題の科学の専門家は“ドラマが少ない方向に誤る?”
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【混迷する年金改革論議】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
混迷する年金改革論議のレポート Topへ