1998年01月25日

最近のアジア通貨の動向

  牛越 博文

文字サイズ

■目次

1. はじめに
2. アジア通貨不安の予兆
3. アジア通貨不安の発生と拡大
4. 1930 年代世界大恐慌
5. おわりに~今後の展望

アジアは一般に、東は日本、北はシベリア、南はインドネシア、西はトルコ・アラビアにわたる地域を意味し、世界人口の2分の1以上を占める。このうちここで「東アジア」と呼ぶのは、中国、NIEs(韓国、台湾、香港、シンガポール)、ASEAN4(フィリピン、タイ、マレーシア、インドネシア)である。この「東アジア」が、経済の観点から近年とりわけ世界の注目を浴びていたのは、過去数十年にわたる高成長の持続のためである。アジアでは、1960年代にNIEs、80年代にASEAN、90年代にベトナム等も高成長経路へ移行、93年には世界銀行が「東アジアの奇跡(THE EAST ASIAN MIRACLE)」と題するレポート発表し、話題を呼ぶに至った。しかし最近になって、世界銀行のステイトメント「東アジアの『奇跡』は終わったのか?(IS THE EAST ASIAN “MIRACLE”OVER?)」などに見られるように、東アジアの経済が今後も高成長を持続しうるのかについて多くの議論が交わされている。とりわけ、97年7月以降世界経済に深刻な影響を及ぼしているアジア通貨不安は、現在においても各地でくすぶり続け、東アジア経済の先行きを不透明にしている。以下では、最近のアジア通貨不安の発生・拡大の流れを整理していきたい。

牛越 博文

研究・専門分野

レポート

アクセスランキング

【最近のアジア通貨の動向】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

最近のアジア通貨の動向のレポート Topへ