- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 企業年金 >
- 予定利率と年金運用方針
いよいよ厚生年金基金や税制適格年金の予定利率が弾力化されそうである。企業年金の規制緩和の一環であるが、予定利率の自由化は、年金資産への時価評価導入以上に年金財政管理の考え方にドラスティックな影響を与えるものである。
一般的に、「予定利率を1%上げると掛け金が約20%下がる」と言われるが、予定利率の決定には、それだけの重みがある。
当面の掛け金を安くする目的で高い予定利率を採用しても、実際にそれだけの運用成績が得られなかった場合、再計算の時に、大幅な掛け金引き上げを余儀なくされるのである。
従って、予定利率を低目(保守的)にするか、高目(積極的)にするかは、株式のようなリスク資産をどう組み込むのかという運用方針や、将来の掛け金引き上げ負担能力(リスク許容度)などを考慮し、ALM的観点で決定する必要があろう。まさに、自己責任による判断を厳しく求められる時代が到来したといえよう。
このレポートの関連カテゴリ
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月24日
米国でのiPhone競争法訴訟-司法省等が違法な独占確保につき訴え -
2024年04月23日
他国との再保険の監督に関する留意事項の検討(欧州)-EIOPAの声明 -
2024年04月23日
気候変動-温暖化の情報提示-気候変動問題の科学の専門家は“ドラマが少ない方向に誤る?” -
2024年04月23日
今後お金をかけたいもの・金融資産 -
2024年04月23日
今週のレポート・コラムまとめ【4/16-4/22発行分】
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【予定利率と年金運用方針】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
予定利率と年金運用方針のレポート Topへ