1993年10月01日

ドイツの自動車乗合仲介制度について

  室山 雅志

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■見出し

1.自動車乗合仲介制度(MFZ)の概要
2.MFZの歴史
3.MFZの利用申込み手順と約款の規定
4.MFZを利用する際のトラブル及び対処
おわりにかえて(MFZ試乗記)

■introduction

環境問題に関する意識は、日本において最近特に大きな高まりを見せているが、ドイツでも環境問題に関しては国民意識が高く、企業単位での取組は勿論の事、国民一人一人が出来る範囲の所で真剣に取り組んでいる。

例えば、オゾン層の破壊をもたらすフロンガスの廃止については、フロンガスを利用したスプレーや冷蔵庫等を、1991年より段階的に廃止し、2000年までに全廃する事が法律で定められている。又、廃品の再利用に関しては、再利用容易性の観点から、ゴミを捨てる際には紙とビンの分類が徹底して行われており、特にビンの廃棄には色付きのビンと無色のビンの分類も行われている。最近では廃車部品(バンパー等)の再利用が真剣に研究され始めており、専門の研究所を設立した企業もある。

このように環境問題に対する真剣な取組が行われているドイツにおいても、日本と同様に自動車の排ガス問題は環境破壊をもたらす大きな問題となっている。自動車の交通量が増加傾向にある等、決定的な解決策は見つかっていないものの、国民レベルにおいては様々な取組が行われている。市中への自動車乗り入れを止めて最寄りの駅から鉄道を利用する「Park & Ride」運動の推進や、車の運転手が信号待ちや踏切での列車通過待ちの時には当たり前のように車のエンジンを止める事等は、国民レベル取組の好例と言えよう。この国民レベルの取組として見直され始めている制度に「自動車乗合仲介制度」がある。この制度は、類似の制度が日本には無く、環境保護に役立つと思われる事に加えて、ドイツを訪れた旅行者が「ドイツ人との交流を楽しめる廉価な交通手段」でもある。そこで本稿では、この「自動車乗合仲介制度(Mitfahr-Zentrale,以下MFZ)」を紹介したい。

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