1993年06月01日

ファーストレディー今昔物語

  熊坂 有三

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■introduction

大統領のビルとヒラリーを結びつけビラリー政権とよばれるようにヒラリー ローダム クリントンの政権内での影響力は凄い。ホワイト ハウス内では彼女を国内問題に関する首相と呼ぶ者さえいる。例えば、司法長官候補の選択にたいして大統領がその候補と個人面接するのは分かるが、その司法長官候補はヒラリーとも個人面接をせざるを得なかった。しかもその面接に要した時間は大統領が行なった個人面接時間の倍もかかったという。選挙中にビル クリントンが宣伝文句によく使われる「Buy one,Get one free(一つ買えば、もう一つがただで貰える)」と言っていたようにビルは当初から政権内でのヒラリーの役割を考えていた。通常ファースト レディーが給与をもらうなどの正式な形で政権内の職に付くことが法律上難しいことから、昨年ブッシュがホワイトハウスで開いた最後のクリスマスパーティーでは「クリントンはヒラリーを閣僚に指名する一方、バーバラ ブッシュとファースト レディーの4年契約を結ぶのが良い」との冗談がでたほどである。それゆえ、米国の最も深刻な問題のひとつである医療制度改革のリーダーに彼女が無報酬で任命されたのも不思議ではない。更に、これまでのファースト レディー達がホワイト ハウスの“東の翼”の建物に仕事部屋などをもっていたのに対し、ヒラリーは通常男性の上級アドバイザーがいる“西の翼”の2階に仕事場をかまえた。これはファースト レディーの仕事が従来の寝室や応接間などの模様変えから大きく変わるべきとのベビープーマー世代のヒラリー政権の実験と見ることができる。もはやファーストレディーであることがヒラリーをいかに変えるかという考えは消え失せ、ヒラリーがどのようにファースト レディーの役割を変えるかに人々の注目はある。では一体これまでのファースト レディーはどんな役割をしてきたのであろうか?

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