1988年07月01日

躍進する韓国の鉄鋼産業と日本への影響度

  小川 則道

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■見出し

1.はじめに
2.わが国鉄鋼業界の現況
3.鋼材輸入の状況
4.韓国鉄鋼業界の特徴と動向
5.日本企業への影響度
6.まとめ

■はじめに

円高と内需の拡大により、多くの製品分野でアジアNIES等からの輸入が顕著になっている。'87年度の輸入浸透度(数量ベース)に関する通産省の調査によれば、ポータブルラジオ、扇風機、白黒テレビは既に55%前後が輸入品で占められているほか、カメラ・電卓も50%近くに達している。

これら耐久消費財ばかりでなく、産業用資材においても輸入浸透度の高いものが多くなり、鉄鋼について見れば熱延薄板類が31.0%、厚中板が16.3%にまで高まっている。円品によってわが国の鉄鋼輸出量は3年連続で減少している一方、新興工業国は著しくコスト競争力を強めているものであり、とりわけ昨年度は韓国製の輸入鋼材が目立った。韓国の粗鋼生産能力は昨年・今年と相次ぐ新鋭高炉の増設によって、わずか1年強で1.5倍以上になろうとしており、その後も急ピッチで高炉建設が進められる計画と伝えられている。そこでここでは韓国の鉄鋼産業の動向をレポートするとともに、両国の鉄鋼産業が抱える問題点と今後の展望を行ってみたい。

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